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人事の悲劇にあわないように


日経新聞に「丹羽大使だけでない悲劇」としたコラムがあった。
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伊藤忠商事の中興の祖とされ英雄視されている丹羽元伊藤忠商事会長は現在駐中国大使。
どうやら苦労されているらしい。
苦労の原因がおおむね次のように書いてある。
・任命者が変わった。※後ろ盾をしてくれている人物がいなくなった。
・大使とは支店長。※ボスがいて、中間管理職だということ。
歴史を振り返り、同様の悲劇を経た大使2名を紹介しているが、原因は次のとおり。
・畑違いにより実力不足を懸念されるがネームブランドによる人事。結果、任命者との関係悪化。
・後ろ盾となっていた政権の交代。
任命する側も任命される側もよくよく注意しなければ。
私も任命された側での痛い経験をいくつか思い出す。
かつてバスケットボール部に所属していたときに入部翌年にキャプテンに任命された。
旧メンバーからの反発が大きかったが監督の強い推しで決められた。自分もやってやろう、期待に応えよう、またはここで成長するぞ、と気持ちを強めた。野心もあったのだ。
就任1年目は良かった。数々の批判やトラブルもどうにか切り抜け、結果としても順調にいっていたかのように見えた。だが、処理できないトラブルが起こったとき、崩れる早さは予想以上だった。
自分の政治的な実力などほとんどゼロ。監督からの信頼の崩壊は予想以上に早く、後ろ盾が無い以上、多少援護してくれる先輩、仲間の力は慰め程度であった。政治の世界であれば1年数ヶ月で解任ということになっただろう。
職場でもある。
当時の10歳上、15歳上の方などは表現が難しいほど相当大人に見えた。
この時は明確な失敗をしたわけではなかったが、在任期間は長くはなかった。
組織で意図しない失敗にぶち当たれば、居づらい思いもするし、愛も憎しみに変わってしまう。
計算のない愛ある人事は、その愛すらも憎しみに変えてしまう無責任さを含んでいるのだ。
失敗というレモンは、レモネードにして美味しく飲まなければ。
実際、ここでの失敗から学ぶことは多い。
任命される時に気をつけなければならないこと3つ。
・このボスはどこまで自分を見続けてくれるか。あるいはその実力があるか。
・トラブル時、援護を得られるメンバーは過半数いるか。
・反対勢力を防ぐ砦となる人、人たち、もしくは権力はどの程度か。
以上三つのパワーがひ弱だと短命に終わる可能性がある。
短命は短命で結構だが、その場合は出口戦略をしっかりする必要がある。
一方で、自分の実力が見合っているかどうかという点は気にし過ぎると自分の可能性を閉じる。
どういう場合でも実力がしっかり用意されて新しい上のポストに付くということはない。任命してくれる側は多少実力が足りなくても、それを上回る将来性にかけてくれる場合が多い。
それよりもダメなときにどれほどカバーできる環境を見ておけるかどうかが大事ではないだろうか。
若くしての抜擢、
一見派手そうに見える人事異動、
そういったものがあとに待ちかまえているリスク。
若いうちに任命される側で経験した苦い薬はいま、
任命する側になった時にとても役に立っている。悲劇は一度で十分だから。


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